アジサイの花が群落となっている場合、できるだけ多くの花を取り込んで、スケールのある写真にまとめたいものです。けれど、ただ多くの花を取り込むだけでは、まとまりを欠いてしまいます。画面内の花の群落を何ブロックかに分けて、遠近法(近景・中景・遠景など)に沿って配置すると、まとめやすくなります。そのブロック分けのポイントになるのが、光(明暗差)、色(明色⇔暗色、補色)、大きさ(大⇔小)、形(丸⇔ガク)などの違いです。この作例でも、明暗差を軸に色や大きさの違いを加えて、ブロック分けして画面構成しています。
〔データ〕 ペンタックスLX + 70~210㍉ フジクロームベルビア(ISO50)使用