今回の紅葉の撮り方のテーマは【色を合わせる】です。紅葉と言えば、赤色と黄色が代表です。モミジの紅葉にも、赤色のほかに黄色のものもあります。作画上、赤色か黄色の単色よりも、両方の色を取り込んだ方がカラフルで美しくなります。
そこで、ここでは望遠系レンズにより画面をシンプルにまとめつつ、赤色と黄色を取り込む方法を考えます。
メインの紅葉を見定めて、背景に対比する紅葉を取り込める位置を探します。ピントがメインの紅葉に多く合うように合わせ、背景の紅葉を適度にボカします。フレーミングの注意点は、メインの紅葉をバランス良く切り取ることと、背景に空や他のものを入れずにシンプル化することです。メインと背景が離れているほどに、背景は形を失い色ボケと化します。ここでレンズの絞りを変えることで、背景のボケ具合を調節できます。絞りを変えて撮影してみてください。
〔データ〕 PENTAX K10D + 55~200ミリ 絞り優先オート F5.6 WB:太陽光 JPEG 撮影地:新座市平林寺