今回のテーマは【造形を捉える】です。人が紅葉(特にカエデ)を見て秋の深まりを実感するとき、葉の形(造形)と彩りを見ています。紅葉の撮影では、時にはクローズアップで造形を捉えたいものです。
撮影上の注意点としては、望遠系レンズ・マクロレンズともに、近接撮影では被写界深度(ピントの合う奥行き)が浅くなります。撮影する範囲の葉に対して、できるだけ正対(どの葉からも同じ距離)するカメラ位置を選びます。その位置から撮ることで、絞り効果に頼らず多くの葉にピントを合わせられると同時に、背景をボケで省略できます。あとは、カメラブレ・被写体ブレ(風での揺れ)に注意して撮影します。
〔データ〕 キャノンEOS Kiss X2 + 55~250ミリ 絞り優先オート F7.1 WB:太陽光 JPEG 撮影地:殿ヶ谷戸庭園