現存のツバキの品種には、10%ほど
“古種”と言われる江戸~明治初期につくられた品種があります。現在主流の小輪(小さい花)でなく、大~中輪が中心です。江戸時代の人々は、華麗で目立つツバキの花を観賞していたようです。
写真の
『菊更紗(キクサラサ)』も、古種の
“江戸ツバキ”のひとつです。白~薄桃色の花弁に、細かな赤い縦絞りがたくさん入った中輪です。一見、今風にも見えますが、これが江戸時代に創り出されたと知ると、当時の美意識に興味が湧いてきます。
〔データ〕ソニーNEX‐F3 + コシナAF100ミリ F3.5マクロ(キャノンマウント) マウント・アダプター(キャノンEOS→ソニーNEX) 絞り優先オート F11 WB:曇天 JPEG 撮影地:小石川植物園