カテゴリ:撮影機材( 3 )


2014年 01月 10日

デジ一眼vsミラーレス(crystal-wayの機材記事)

近年、ミラーレスカメラが普及し、従来のデジタル一眼に比べ、どのような撮影に向くのか、関心が高まっています。当教室の主宰はじめ、生徒さんのミラーレス使用率は高いです。それは、花撮影については、従来のデジタル一眼より適している点が多いためです。
ここでは、従来型(背面液晶固定型)のデジ一眼と、標準的なミラーレス(EVFの無いタイプ)での、花撮影の適性を考えます。

その前に、花撮影の実際で、カメラに求められる要件をあげてみます。
◆小型軽量であること◆
被写体である花の大きさや高さは、季節や花により大きく異なります。地面付近から高さ2mくらいまで、花に合わせてカメラ位置が変わります。また、より良い花の表情を探して、カメラを上下左右に移動します。カメラが大きく重いと、自在に取り回しできません。
◆どんなカメラ位置でも画像確認できること◆
花撮影では、腰の高さより低いローアングル撮影が多くなります。従来型デジ一眼のように、ファインダーを覗く画像確認中心では、背面液晶の画像表示を併用しても、対応し切れません。以前は、ローアングル撮影だと腹這いで撮るなど、涙ぐましい努力がありました。カメラがどこにあっても、無理のない姿勢で画像を確認できることが切望されて来ました。このことは、カメラの種類とは関係なく、可動型液晶がそうした要望を叶えるのに最適と言えます。
◆一定の画質があり、交換レンズを使えること◆
花の質感や色彩を十分に再現するには、一定以上の画質が必要です。センサーサイズはマイクロフォーサーズ以上、画素数は1200万画素以上が必要と考えています。また、花撮影では、標準ズーム・望遠ズーム・マクロレンズなどを、状況によって使い分けます。レンズ交換は必須となります。

以上の要件を、機材例(EOS Kiss X3 と NEX-C3)で考えてみましょう。
                 〔ローアングル撮影(低い位置から覗いた場合)〕
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                 〔ローアングル撮影(しゃがんで覗く場合)〕
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◆小型軽量であること◆
EOS Kiss X3ボディーのみ=約480g、NEX-C3ボディーのみ=約225g。大きさもNEXの方が小さいのがわかります。ミラーボックスの有無が大きさ重さに影響しています。
◆どんなカメラ位置でも画像確認できること◆
背面液晶固定型のEOS Kiss X3では、目の高さの撮影では視認性に優れた光学ファインダーを使えますが、ローアングルでは、覗くのは困難となり背面液晶も良く見えません。対してNEX-C3では可動液晶(上下可動のチルト式)でローアングルでも楽に画像を見れます(横位置の場合。縦位置ではEOS同様、良く見えない。)
◆一定の画質があり、交換レンズを使えること◆
両機ともAPSセンサー機で、画素数1500万画素以上あり、十分な画質を備えています。交換レンズ群はEOSの方が圧倒的に充実しています。NEX用Eマウントレンズは少ないながらも、アダプターを使いソニーAマウントレンズで補完できます。

以上のように両機の比較では、ミラーレス(NEX-C3)の方が快適に花撮影を行えると思われます。ところで、両機の大きな違いである光学ファインダーの意味について、付け加えたいと思います。
光学ファインダーは、レンズを通過した光をミラーとプリズムなどによってファインダーへと導き、生の画像を確認するものです。この点、背面液晶やEVF(電子ファインダー)がセンサーの画像を見せるのとは、原理が異なります。現在ではデジタル画像が撮影結果ですので、センサーを通じて生成された画像は結果そのもので理にかなっている気もします。ですが、我々が花を見て感動するのは、生の花の彩りや造形を見てのことです。光学ファインダーの画像では、生の魅力を見ることが出来ます。


by crystal-way | 2014-01-10 00:30 | 撮影機材 | Comments(0)
2013年 12月 25日

サザンカの撮影カメラ紹介(crystal-wayの機材記事)

紅葉の撮影機材でも紹介しましたが、現在、ソニーNEX(ミラーレスカメラ)をメイン機材に撮影しています。サザンカの撮影では、カメラボディーは紅葉と変わりませんが、ほとんどをマクロレンズで撮影しています。では、標準や望遠ズームレンズでなくマクロレンズを使う理由は何か、考えてみましょう。

        <中望遠マクロレンズの使用例>
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【マクロレンズとは?】
通常のレンズでは遠景での性能を重視して設計されており、近接撮影では性能が落ちてしまい、最短撮影距離も長めです。これに対し、マクロレンズでは、近接撮影時にもっとも性能が良くなるよう設計されています。最短撮影距離が短く、最大撮影倍率も0.5~1.0倍で(1.0倍=1cmがフィルム・センサー上1cmに映ること。通常レンズでは0.25倍程度)、小さな花のクローズアップも可能です。また、レンズが明るく(F値が小さく)開放F値がF2.8ほどで、近接時に大きなボケが得られ、美しいマクロワールドを演出します。

【マクロレンズの種類】 ~フィルム時代からの焦点距離による分類~
標準マクロ(50~60ミリ)…APSCでは中望遠の画角となり、被写体の立体感を出しつつ、背景を適度にボカせる。ポートレートに適する焦点距離で、カメラブレ・ピンボケも少ないため、手持ち撮影に向く。
中望遠マクロ(90~105ミリ)…APSCでは本格望遠の画角となり、やや離れた小さな被写体を背景から分離して写すことが出来る。被写体の立体感も残って、背景がきれいに整理できることから、野外の花撮りに向く。ただし、被写界深度が浅く、カメラブレもし易いため、三脚の併用が必須。
望遠マクロ(180~200ミリ)…APSCでは、超望遠域の画角となり、離れた被写体をピンポイントで引き寄せることが出来るが、画角の狭さ・被写界深度の極端な浅さ・カメラブレのし易さで、マクロ域では高度な撮影技術を要する。

上記のマクロレンズを花撮りに使う場合、手持ち撮影では50~60ミリクラスを、三脚併用なら90~105ミリクラスが向いています。
今回、サザンカの撮影でも、
中望遠マクロ(90ミリマクロレンズ)により、花を背景から分離し引き立てることで、サザンカの魅力を表現できました。また、玉ボケや前ボケによる演出効果も、レンズの描写で可能となりました。

by crystal-way | 2013-12-25 23:03 | 撮影機材 | Comments(0)
2013年 12月 15日

紅葉の撮影カメラ紹介(crystal-wayの記事)

今年の紅葉撮影も終盤となりました。主な作品はブログに掲載してきましたが、紅葉撮影で使用したカメラ&レンズなどについて紹介します。
写真を撮ることは、カメラやレンズの機材を適切に使いこなすことでもあり、今後、随時、機材周りの情報を紹介して行きます。


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【ボディー】 ソニーNEX-F3
これまで、フィルム時代から一眼レフボディーを数々使ってきました。マクロや望遠撮影の多い花・自然写真では、交換レンズを駆使できる一眼レフカメラが向いているためです。ですが、近年、ミラーレスカメラが普及するに及んで、レンズ交換式ミラーレスカメラの花撮影への適性がわかり、ほぼすべての花・自然撮影でミラーレスカメラを使用しています。撮影でのメリットなどについて、いずれ説明したいと思います。

【マウント・アダプター】 ソニーLA-EA1
ソニーNEX用にEマウント交換レンズが用意されていますが、ソニー純正アダプターを介して、一眼レフ用Aマウントレンズを使用できます。望遠ズームレンズやマクロレンズなど、Eマウント交換レンズで不足している交換レンズを利用できます。

【望遠ズームレンズ】 ソニーDT55-300mmF4.5-5.6SAM
紅葉撮影で最も使用頻度の高かったのが、この望遠ズームレンズです。最短撮影距離1.4mで、近くのものは撮れませんが、それより離れた被写体を引き寄せるのに威力を発揮します。望遠域55mm側では、目前の風景の要所を切り取るのに向いていますし、300mm側では、少し離れたモミジ葉をアップして望遠接写的に撮ることができます。
各掲載作品の末尾に〔データ〕として使用レンズも明記してあり、具体的に作例としてご覧いただけます。

【三脚】 スリック軽量三脚
重量1kgの軽量三脚ですが、カメラのISO感度の切りかえを併用することで、カメラプレやピンボケをほぼ確実に防ぐことができます。

by crystal-way | 2013-12-15 00:02 | 撮影機材 | Comments(0)