豪華で多様な花が咲くハナショウブは、江戸時代後半より品種改良が行なわれ、現在では多くのハナショウブ田で栽培されています。方や
カキツバタは古来から生育し、江戸時代前半で多くの品種が確立したようです。今となっては準絶滅危惧種に指定されるほど、個体数が減っているのが残念です。カキツバタは水中や湿った所を好み、この写真のものも、池の岸辺近くに咲いていました。花姿は控えめで気品があり、日本の古典園芸種に相応しいものです。生育場所が確保されて、個体数が増えるよう願って止みません。
〔データ〕 キャノンEOS Kiss X3 + 55~250㍉ WB:太陽光 JPEG 撮影地:浮間公園