夏の植物園で、数は少ないものの気になるユリがあります。ピンク色のグラデーションと斑点がきれいで、品良くまとまった花からシベがスラリと伸びています。
カノコユリ(鹿の子百合・ユリ科)とすぐにわかりましたが、主な産地は四国以南で、関東では個体数が少ないようです。四国南部や九州西部、 台湾北部や中国の一部に自生し、鹿児島県に群生地があるそうです。一輪でも艶やかさがあるので、群生すると壮観だと思います。
それでも、個体数の減少から、環境省が絶滅危惧種に指定しています。こうした美しい日本産のユリは、いつまでも咲き続けてほしいものです。

〔データ〕ソニーα6000 + キャノンEF-S55-250ミリ F4-5.6 IS STM + マウント・アダプター(キャノンEOS→ソニーEマウント) 絞り優先オート F5.6 WB:太陽光 JPEG 撮影地:板橋区赤塚植物園