水面に落ちて流れに身を任せるモミジは、秋の終着駅へと向かう旅人のようです。時には流れのレールから離れて、道草を食っています。冷たい澄んだ水に身を洗われて、葉の色合いがひときわ鮮明に見えます。
この作例では、
透明な水の流れをどう表現するかが決め手になります。透明な川底を撮っただけでは、水の動きが伝わりません。そこで、水面の波立ちがレンズ効果となり、川底に描かれた光模様を捉えて、水流の動きを表現しました。
〔データ〕ソニーNEX‐6 + DT18-135ミリ F3.5-5.6 SAM + LA-EA1アダプター(ソニーα→ソニーEマウント) 絞り優先オート F10 WB:太陽光 JPEG 撮影地:小石川後楽園