一言で薔薇といっても、その魅力は花により時により、異なります。ここでは、薔薇の魅力の代表、色彩と造形について、作品を載せてみます。
「存在感ある赤い薔薇」
この薔薇の赤を強く感じたのは、背景の糸杉の深いグリーンのせいでした。赤のグラデーションを描くなら花をアップにするでしょうが、存在感は背景や光との関係で決まります。糸杉のグリーンの中に、浮き上がるように狙いました。
〔データ〕 ペンタックス MZ-S + 200㍉マクロ フジクロームベルビア
「端正な中に造形美ある薔薇」
小さな薔薇なのに、引きつけるものがありました。その端正で隙のない美しさは、やはり造形の良さから来ていました。そばの蕾と対比させ、レンズの絞りをやや絞って、花びらの重なり合いを描き出すようにしました。
〔データ〕 ペンタックス MZ-S + 100㍉マクロ フジクロームベルビア